太陽の光で電気エネルギーを作り出す太陽電池。その表面はガラスで覆われているため、太陽の光を反射します。
設置する方位や周囲の環境によっては、その反射光が「光害」として、近隣トラブルを招いてしまう場合もあります。
そこで、カネカは「眩しさを抑えた」太陽電池モジュールを開発しました。
カネカの防眩加工していない太陽電池モジュールは、陶器瓦と比べて最大で約9倍の光の反射の強さがあります。
防眩タイプの太陽電池モジュールでは、最大でも陶器瓦と同程度の光の反射の強さです。
※金属瓦以降の数値については、小数点第二位以下は省略しています。
●光沢度(60°)とは、JIS Z 8741に準拠した光沢度計で測定した値であり、屈折率1.567のガラス表面の光沢度を基準として100とした際の、60度反射率の相対値となります。(株式会社カネカで測定した値です。)
太陽電池モジュール防眩タイプでは、ガラス表面を凹凸に加工することで、反射光を分散させて眩しさを抑えています。
※化粧スレート瓦専用太陽電池 SoltileX®通常タイプ(P-AV590)と防眩タイプ(P-PV570)における比較イメージ
通常タイプの太陽電池モジュールと防眩タイプでは、
外観が異なります。通常タイプは黒っぽい色味ですが、
眩しさを抑える加工を施した防眩タイプは、光の当たり具合によっては灰色がかった色味に見えます。 通常タイプの太陽電池モジュールと防眩タイプでは、外観が異なります。通常タイプは黒っぽい色味ですが、眩しさを抑える加工を施した防眩タイプは、光の当たり具合によっては灰色がかった色味に見えます。
※化粧スレート瓦専用太陽電池 SoltileX®通常タイプ(P-AV590)と防眩タイプ(P-PV570)における比較イメージ
北・東・⻄⾯は太陽の位置によって強い反射光が直接眼に⼊り、より眩しく感じることがあります。
防眩タイプの太陽電池モジュールは「眩しさを抑えた」加工を施しているため、反射が気になる⽅位の屋根にも設置の可能性が広がりました。
北側の屋根面に太陽電池モジュールを設置する場合、南・東・西側の屋根面に設置する場合と比べ、発電量が少なくなります。一般的には、真南・約30度の設置が良いとされていますが、太陽電池モジュールを設置する屋根の方位や角度(勾配)、お住まいの地域により、最適な条件が異なります。
下図は、東京都を例とした太陽電池モジュールの設置角度による発電量への影響を表した図です。
※出典元:一般社団法人 太陽光発電協会(JPEA)